資格対策学習法~TOEFL®テスト編~

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資格対策学習法~TOEFL(R)テスト編~

留学はもちろん、国内の大学や大学院入試でも必要とされるTOEFL(R) iBT。最近では2020年の大学入試改革に伴い、更に注目を浴びる資格になりました。しかし、実際に受けてみると、試験内容は多くの日本人にとって難しく、スコアが伸びにくいという問題があります。
今回はTOEFL(R) iBTに挑戦している方たちがスコアアップの「突破口」を見つけられるよう、TOEFL(R)テストのプロフェッショナル・長澤先生に勉強方法などを教えてもらいました。これを読んで、先生からやる気と勉強方法をしっかり、がっちり貰いましょう!

講師紹介

長澤先生
長澤先生

英語指導力×知識の幅×雑学力の3点を掛け合わせた先生の授業展開は面白く、面白いからこそ英語力がよく定着します。英語に苦手意識がある方も、一緒になって苦手克服に取り組んでくれる熱心な先生です。

講師インタビュー

初めてのTOEFL®テストは自己評価と大きくかけ離れた結果に

先ずは先生が初めてTOEFL®テストを受験した時はどうでしたか?

初めてのTOEFL(R)テストは自己評価と大きくかけ離れた結果に

TOEFL(R)テスト自体を初めて受験したのは、まだCBTテストの時代です。CBTテストは、現在のTOEFL(R) ITPテスト(団体向けプログラム)の形式とほぼ同じです。当時は大学2年生で、学部留学のために受験しました。

当時在籍していた大学は外国語教育では日本でトップの一つと考えられている大学です。帰国子女の友人も多く、彼らがTOEFL(R)を受験し、iBTスコアでいう100点をクリアした話しをよく耳にしていました。そのため、大学受験の時に英語が得意で、入学後も英語にたくさん触れてきたので、自分も同じくらいのスコアをとれるだろうと思っていました。しかし、実際の初受験、2度目のスコアは、iBTスコアで換算すると、60点と58点で自己評価と大きくかけ離れていました。

その後、1年間の留学(語学学校と学部留学を並行するような感じ)を終えるタイミングで、現地で受験した時のスコアが96点。日本の大学4年生に復学後に米国の大学院進学を考えていたため、半年間再度TOEFL(R)テストのための勉強をしました。大学院進学のための最低ラインが100点でしたが、半年間も時間があり、自力で4点くらいすぐに上がると思って自己流で学習をしましたが、それが大きな間違いでした。結局、4月から12月の出願締切直前まで、毎月受験をしましたが、目標スコアの100点を超えることができたのは、出願期限直前の12月頭の受験(110点)で、そこまでの8ヶ月間は、8回連続99点とスコアが伸び悩んだことを覚えています。

初めてのTOEFL(R)テストは自己評価と大きくかけ離れた結果に

TOEFL(R) iBTは、数年前に社会人として経験を積んで、再度国内の大学院への進学をする時に初めて受験しました。Speaking Sectionが加わったことで大きな変化があることを想定しましたが、実際に大学院へ留学をしていた経験などから、「どんな能力があることを証明することが大切か」を考えて対策をすると、10年以上前のCBT形式のスコアと大きな変化はありませんでした。

つまり、「求められている能力(実際に留学した後に必要となる能力)」を考えた上で対策をしていくことが大切です。その求められている能力を身につける方法を学ぶのは、TOEFL(R)テスト対策の専門講師から習うことが最短の道だと思います。

とにかく一度受験する。実際に受験してわかることがたくさんあります。

TOEFL® iBTの勉強は何から始めていいか分からない方へのアドバイスをお願いします。

とにかく一度受験する。実際に受験してわかることがたくさんあります。

何から始めていいかわからない場合、まずは一度受験してみることです。留学を考えている、また別の理由でTOEFL(R)のスコアが必要な場合、今すぐ受験の申し込みをして、受験しに行きましょう。

受験申請後、テストの全体がわかるテキストを使用し、試験の概要をつかんだら、とにかく一度受験する。上記の自身の学生時代の初受験ではないですが、実際に受験してみてわかることがたくさんあります(自分が考えているスコアと現実のギャップ、各セクションの能力の低さ、制限時間がある中での受験の難しさ、受験中、受験後の疲労感等々)。その経験をまずは一度する。そして、実際のスコアがあればより明確に、必要なアドバイスや指導もできます。

TOEFL® iBTテスト学習者によく見られる課題は何ですか?

  • 先延ばし思考

    TOEFL(R)テストは、他の試験に比べて受験料が高いです。また、一人では勉強がなかなか進まないこともあります。そのため、受験を先延ばしにする人が多いです。留学をする、またはTOEFL(R)テストを受験する必要がある場合には、まずは1回受験する。その後、毎月でも2ヶ月に1度でも、定期的に目標スコアに到達するまで、受験することが大切です。

  • 理想と現実のギャップの無理解

    私の初受験の時もそうでしたが、「これくらいはできるだろう」という自分の理想と現実は大きくギャップがあることが多いです。先延ばし思考とも重なりますが、まずは現実の数字を知ることが大切です。

  • 得意セクションの学習過多

    特に多いのはリーディングばかりになってしまうということ。TOEFL(R) iBTはインプット(ReadingとListening)とアウトプット(WritingとSpeaking)をうまく組み合わせることで、それぞれに相乗効果を持つ学習が可能です。

  • アウトプット練習不足

    アウトプット(WritingとSpeaking)は一人では練習が難しい側面もあります。他者からの後押しやサポートが必要な分野でもあります。

  • 高度な学術知識という勘違い

    TOEFL(R) iBTの各セクションでは、学術的な知識や単語が必要という認識がありますが、実際は日本語に直したスクリプトを読んでみると、中学生から高校生1・2年生レベルの授業で学習する内容も多いです。もちろん内容を知っていることで、内容がわかりやすくなるということは多々あります。しかし高度な専門用語が出てきても、その説明や具体例は、日本語であれば中学生が理解できる内容がほとんどです。求められているのは、英語という言語を使う能力で、大学で学ぶような学術知識は特に必要ありません。

TOEFL® iBT各セクションのおすすめの勉強方法はありますか?

各セクションとも、アカデミックな世界で必要とされる「型」を知ることです。その「型」は4セクションに共通して存在しているため、その「型」を理解した上で、自分が興味ある、好きな分野、好きなことで多く英語に触れることです。

Reading

英語の論文の構造を知ることです。論文の構造を知れば、そのままWriting、Listening、Speakingに活きてきます。その上で、TOEFL(R)テストの問題を解くのは最小限に、興味ある分野の文章を多く読むことです。

Listening

TOEFL(R)テストと離れて、自分の好きなことや趣味などに関する英語を大量に聞くことです。私の場合は、好きな海外ドラマを使用して、セリフを自分でも言えるくらいまで聞いたことで、訛りまでわかるようになりました。

Speaking

スピーキングが苦手な人には、音読と瞬間英作文を薦めています。音読は、Reading、Listeningのスクリプトを必ず音読すること。瞬間英作文は、1文程度の日本語を瞬間的に英文に直して、発声することです。瞬間英作文は、10,000文くらい練習したいです。

Writing

「型」を知ったうえで、毎日一つずつ書くこと。特にIndependent問題は、お題のサンプルが多数あるので、毎日1~2本ほど書くこと。Integrated 問題は、前述のReadingとListeningの練習と合わせて書いていくことで、3つの技能のトレーニングにもなります。

生徒の方々が授業に来て、気分が「あがる」理由になれるよう心がけています

先生がレッスンで大切にしていることは?

TOEFL(R)テストは確かに資格試験の一つですが、スコアが取れても、その後留学先で英語が使えないと意味がありません。つまり、TOEFL(R)テスト受験を通して英語力を鍛えるわけです。

レッスンのあり方としては
  • 生徒の方々と楽しく「キャッキャ」言いながらやること 生徒の方々と楽しく「キャッキャ」言いながらやること

    語学習得は自分の興味あることを「ワイワイ」「キャッキャ」言いながら楽しくやることが大切です。なぜなら、すぐには成果がでない、飽きてしまうなど、「時間がかかる」からです。時間がかかるものは、楽しんでやらないと辛い面が多くなります。もちろん各人のレベルによりスコアの伸び方や速度は異なりますが、実際、私も学生時代に99点から100点を超えるまでに、8ヶ月もかかったわけです。

  • 生徒の方々が授業に来ると「気分があがる」理由になる 生徒の方々が授業に来ると「気分があがる」理由になる

    資格スクール等では、通えばスコアが上がると考えてお越しになる方もいらっしゃいますが、それは間違いです。スコアがあがる「理由」になるのは、生徒の方の努力であり、資格スクールや講師は、スコアがあがる「きっかけ」にしかなりません。
    その一方で、基本的に受験生は、実際の受験でも模擬試験等でも「下がるか、がっかりするか」しかありません。私も経験上8ヶ月間連続で99点を取った時は、毎月受験した後に、気分が「下がり」ながら過ごしていたのを覚えています。その中で、生徒の方々が授業に来ると、気分が「あがる」理由になるよう心掛けています。

レッスンの内容としては
  • インプット練習のマネジメント インプット練習のマネジメント

    インプット練習(ReadingとListening)は自学自習ができる方が多いです。そのため、最初にアカデミックな文章の「型」を身に付けた後は、その「型」を意識した自学自習をマネジメントして、どんどん生徒の方に進めてもらいます。

  • アウトプット練習の補助 アウトプット練習の補助

    レッスンでは、Speakingの補助、Writingの添削を中心にアウトプット練習をたくさんします。これはやればやるだけ明確に違いが出ます。その上で、4セクションを合わせたミニ模試を定期的にすることで、現状を確認します。

「楽しくやること」、「測ることなしに向上することなし」という考えが大切

未来の生徒さんに一言お願いします。

生徒の方々が授業に来て、気分が「あがる」理由になれるよう心がけています

スコアや数字で何かを判断される試験等に挑戦するときには、前述の楽しくやることと共に「測ることなしに向上することなし」という考えも持っておくことが大切です。つまり数字で全てを判断するということです。そのために、最初の数字である初回受験を早く済まさないといけないし、その後にどれだけスコアが伸びたのかを測ることでしか、自分の能力が向上しているのかどうかは判断ができません。「楽しさ」と「冷静さ」のバランスの舵取りを意識して、ご縁があれば、皆さんの目標達成のお手伝いできる日を楽しみにお待ちしております。